 | 大学入試センター試験のリスニング問題、けっこう考えるところがありますね。
絶対に壊れることがない機械はないから、予備の機器を用意したりして準備万端に進めていたという。
今回のイヤホン方式、トラブルが出ないはずだと想定すること自体が間違っていたのではないだろうか。
想定したトラブルが機械面のことばかりで、「試験本番」の受験生たちの心理面の想定をどれだけしたかが疑問だと思う。
人は極度に慌てると視野が狭くなったり、ちょっと前の動作を忘れたりする。
試験会場で筆箱から鉛筆を出すことや受験票を机に置いたりする単純な 動作でさえも、何度も確認しながらになる。
消しゴムがバッグの中へ落ちてなくなってしまったりすれば、ハッとして大汗をかいて探す。あー良かったあった、とほっとするとまた受験票がどこにあるか気になる。
頭の中が真っ白と真っ青の連続のような気持ち。
受験本番ではリスニングの機器のボタンと試験の紙と鉛筆と、たいして扱う物があるわけじゃない。でも受験生の心理には小さなパニックが連続している。
本番の精神状態の中で、聞こえない音がどれだけ出てくるのか検証する必要があると思う。性善説と言うけれど、聞こえなかったのは嘘じゃない、と私も思う。
混乱して聞こえなかったのであれば自分のせいだけれど、今回は何で聞こえなかったのかを断定するしくみがない。
イヤホンという本人の耳に直結している機器では、本人以外確認ができないのだ。
トラブルを減らすためには機器の整備だけでなく、ルールを含めてシステム全体を見直す必要があると思う。
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